ソフトSMはセフレと |
ソフトSMは、セックスの刺激剤として普及しつつあります。しかし、ソフトで手軽な側面とは裏腹に、恋人を敬愛できなくなるという危険な落とし穴が。なので、ソフトSMはセフレと楽しむのがお薦めです。
セックスにソフトSMの要素を入れると、多くの女性たちはそれまで以上に感じるようになります。もちろん、導入の仕方や程度、男性が彼女の反応を的確に見極めて対処できるという前提ですが。
あなたに酷いことをされたい、めちゃめちゃに狂わせて欲しい、うんと苛めてください ── 最初から、そんなことを言う女性はいませんが、かつてない快感を感じるに連れて次第に口にし始めます。
そのマゾ性の発露を見て、男はどう感じるのか? 愛おしいと思う感情は、少なからずあります。興奮もするでしょう。そして、マゾだと認識した相手を軽蔑し始めるのです。
というか、セックスにソフトSMを導入する前から、軽蔑の芽が存在する場合がほとんどです。セフレとしてふさわしい相手だと思っているからこそ、そちらの世界に引き込んでも後悔がないのです。
支配したいとか凌辱したいと感じても、恋人として本当に大切に思っている相手には、簡単に言い出せないものです。そうした要素を恋愛に混ぜることで失われるものの大きさを、男たちは本能的に知っているのです。
ソフトSMに限りませんが、女性を賞賛することはとても重要です。容姿を褒めると空々しくなるような場合も、いわゆるよがり顔の美しさ、女性器の締まりや濡れ方、感じる様子や喘ぎ声などを積極的に褒めましょう。
女性の淫らさを褒めるのは、同時に辱めることでもあります。
「こんなに感じるなんて、○○はホントに淫乱だね。だけど、淫乱なお前が可愛くて仕方ないよ」
「女が達する時の顔って普通醜いけど、お前のイキ顔は本当に綺麗だ。ほら、もっとよく見せてごらん」
いわゆる言葉責めの一種なのですが、繰り返し淫らだと暗示を掛けられ、その淫らさを美しい、素敵だと褒められる。そうされながら何度もアクメを迎えると、女はどんどん変わっていくものです。
股間に固定した器具でクリトリスや膣を継続的に責めつつ、開いた手で髪を撫で、もう一方の手で乳首をいじる。その中で繰り返し褒めながらアクメに導けば、セフレも骨抜きになる筈です。
本来のSMは主従関係に基づくもので、いわゆるソフトSMとは別ものです。公式の用語定義は存在しないと思いますが、ここでは主従関係を伴うものをSM、そうでないものをソフトSMとします。
両方に共通するのは、いじめる/責める(マゾの立場からは、いじめられる/責められる)という行為が快感を生むという部分です。
しかし、後者(ソフトSM)はセックスを刺激的にするスパイスの一つですが、前者(SM)にはセックスを伴わない在り様が存在します。その意味では、SMは精神面を含んだものの総称であり、ソフトSMは実際のプレイそのものを限定的に指す言葉だといえるでしょう。
前者の快楽は、支配と服従という関係性そのものがもたらすものです。これに対して後者のそれは、物理的な性的刺激を、妄想を掻き立てる言葉で増幅させたものといえます。
それもあって、後者では苦痛系や恥辱系の責めはほとんど行われません。物理的・精神的な痛みをマゾヒスト自身が快楽に変えてしまう前者の錬金術は、後者では期待できないのです。