ソフトＳＭはセフレと

　セフレとのＳＭは、ソフトＳＭに留まりがちです。本格的な主従関係を伴うＳＭに進展することは、かなり稀です。

　主従関係とは、奴隷の側からするとおのがすべてを主に差し出すこと。主の側からすれば、そのすべてを受け止めることです。この重い関係は、セフレという浅い関係とは相容れません。

　つまり、セフレ同士でするＳＭは、そうした精神的な絆を得られないということです。絆が出来てしまえば、それはセフレと呼ぶに相応しい関係ではないのです。

　恋人や伴侶は他にいる訳ですから、深入りするのも、深入りされるのも危険です。思慕を抱いたり、相手に対して心酔したりすると、三角関係・四角関係の泥沼に落ちかねません。

　あくまでドライにセックスを楽しむ仲間として接し、ある種の契約関係の中で、相手に対して誠実であろうとする態度が望ましいということになります。

　その上で、ソフトＳＭに相手をのめり込ませようとするならば、互いに肉体的な快楽をより強く与え合うという姿勢を貫き、実践することに尽きます。